首都圏色「タラコ色」を考える
2013-12-19
いすみ鉄道社長ブログ鳥塚社長のブログに、ディーゼルカーの首都圏色いわゆるタラコ色気動車について考察が掲載されておりますが、
ちょうど、昭和48年生まれの私はまさに「タラコ世代」ということになります。
私は生まれも育ちも御宿町です。
外房線電化が昭和47年ですから、物心ついた時にはディーゼルカーではなく電車が走ってました。
113系の青とクリーム、165・153系急行列車のオレンジと緑
そして特急列車183系のクリームと赤。3種類の塗装の電車を見ながら
育ちましたが
大事な脇役がいました。
木原線のディーゼルカーです。
当時の木原線は勝浦に車庫があり、大原~勝浦間では日に数本回送列車が設定されてまして
ほぼ毎日、タラコ色の気動車キハ35系の姿を木原線廃止の1988年まで見かけました。
ただし小学校1年生くらいの記憶が断片的にありまして、
2両のうち1両がクリームと赤のツートンカラー、国鉄気動車一般色の
木原線列車に乗った事をなんとなく覚えてます。
中学生から鉄道の旅に出るようになると、地方のディーゼルカーは
みんなタラコ色です。
いまいすみ鉄道で走っているキハ52でさえ、行く先々みんなタラコでした。
そういう環境の私が意見させていただくならば。
例えば、烏山線やJR東海で走っているキハ40系の国鉄一般色(風)塗装。
賛否両論あり意見が分かれる中恐縮ですが、そもそも登場からタラコだったので
この国鉄一般色にすると、正直違和感があります。
しかしながら、この塗装のキハ40は何だか高級感がありませんか?
烏山線にはタラコ色に復元したキハ40も居ますが、やっぱりしっくりと来るのはこちらかなと
個人的には思うんです。
同じ事が、キハ35系にも言えるのではないでしょうか。
この車両の設計理論は、当時国鉄の台所事情を反映したように製造費を安く抑えた車両です。
そういった背景を考えると、やっぱり個人的にはタラコ色が似合います。
で、そうなるとそれ以前に設計製造された車両で考えが違ってきます。
キハ45系、キハ20系あたりは、登場時は国鉄一般色です。
さらにこの系列は、急行運用にも駆り出されることがありましたが、
その姿は首都圏色になる前の話です。
ということで、私はこの系列は国鉄一般色が好きですね。
まだまだ考えたいのですが、要は「車種による設計理論・活躍歴史に応じて」ふさわしい
塗装があるのではないかと思います。
ただ、一つだけ意見させていただくと・・・・・・
キハ30のタラコは、外せないですね。
赤字に苦しんでいた木原線を、まさに象徴するような塗装ではないでしょうか。
ただし、タラコ色を急行列車にとなると話が別になりますよね。
タラコ色のキハ58系なんて、存在しなかったですよね。
そこが「一般色とタラコ色の線引き」になるような気がしますが、
皆様は如何でしょうか。
ということで、キハ30がタラコ色で万が一車籍復活を果たしたとしても、
やはり急行列車にはキツイのかなあと、いらぬ心配もしてしまいますね。
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